原因論と目的論のハナシ

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こんにちは、yukinoshitaです。
今回は、なんで人は過去のしがらみから抜け出せないのか?ということについて、お話ししていきます。
これを読んだ貴方は、貴方の今抱えているトラウマとの向き合い方が、ちょっぴり上手になると思います。

 

今回は、「嫌われる勇気」という本をテーマにお話ししていきたいと思います。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(きらわれるゆうき じこけいはつのげんりゅう アドラーのおしえ)は、岸見一郎古賀史健の共著による、アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を解説した書籍。2013年12月13日ダイヤモンド社より出版された。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この本のあらすじを紹介すると、
幼いころから兄、父を含めた家庭、自分の学歴など、様々なことにコンプレックスを抱えている青年が、
「人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる」と唱える哲学者の元を訪れてます。
現実はそんなに甘くない、と強く主張する青年が、哲学者との対話を繰り返し、自分の人生を生きるとはなんだろう?ということを
青年が見定めていくストーリーとなっています。

 

この本では大きく4つの主張があります。

  1. トラウマなんてものはない
  2. 自分の課題と他者の課題をはっきり分けよう
  3. 人はみな仲間だという、共同体感覚
  4. いま、ここを全力で生きよう

その中でも今回は、1,トラウマなんてものはない、を取り上げます。

 

それでは早速、紹介していきましょう。
シーンはたくさんの本に囲まれた書庫の中です。
机の上にも、開かれた本が乱雑に積まれてあります。そんな中、一つのランプが、青年と哲学者を照らしています。
ランプに照らされた青年と哲学者は、言葉を投げ合います。
コンプレックス、という話になったとき、こんな例え話が出てきました。
好きな男の子に告白したい女の子が、赤面症のせいでいつまでも告白することができません。
赤面症が治った暁には、女の子は、その男の子に告白したい、と考えている、という話です。

 

さて、これを聞いた時、「健気だな、是非とも赤面症を治してあげたい」と思いますよね。
そうすれば、今後の彼女の人生も円満になるんじゃないか、と考えると思います。
ですが、これに対して哲学者は、
「一時的に治して告白できても、その女の子は、また他のことで赤面症になります。
だから、治してあげることはしません。」
と言います。

 

まぁ、ここだけ聞くと、「結構辛いことを言うなぁ」って思いますよね。笑
確かに、彼の哲学、アドラー心理学は、自分に厳しいものが多いです。笑
というのも、この哲学を考え出したアルフレッド・アドラーという方の出自が影響していると言われています。

 

彼は第一次世界大戦中、ドイツ軍の精神科軍医に携わります。
彼の役目は、最前線で戦う兵士のトラウマや精神状態を整え、また兵士を最前線に送り出すことです。
人を幸せにするのではなく、戦争の道具に仕立て上げている状態に彼は苦悩します。
みんなが希望を失う中、それでも
「人の幸福とは何だろう?」
ということを考え抜いた彼の理念が、アドラー心理学の核心となっています。

 

話が逸れましたが、赤面症の女の子の話に戻すと、
なぜ哲学者は女の子を治してあげないのか、というと、
「赤面症は、男の子に振られなくて良い可能性の中に生きることができる盾だから」と考えているからです。
こういう考え方を、アドラー心理学では目的論と言います。

 

赤面症のせいで告白できない、というのは、

過去の経験(人前に出て失敗した経験とか?)で、赤面症になった(過去の原因)
→男の子に告白できない(結果)

という流れで、これを原因論と言います。
それに対して哲学者の目的論では、

赤面症があれば、男の子に振られない可能性に生きることができる(今の目的)
→男の子に告白できない(結果)

という流れになっています。

 

じゃあ、哲学者は女の子にどのようなアドバイスを送るのでしょうか?
哲学者は、
赤面症を治すためには、男の子に振られる可能性を認める必要があります。
つまり、結果がどうあろうと、今の自分を受け入れる勇気を持ちましょう。
というアドバイスを送りました。
こういう考え方、つまり目的論の良さは、考え方が過去の出来事におけるプラス・マイナスのラベルに左右されない点だと考えています。
原因論で考えると、どうやっても過去の出来事のラベルから物事を考えてしまいます。
昔こうだった(過去のマイナスの経験)から、これからもこうなんだ、みたいな。
過去の出来事を変えることなんて、タイムマシンでもない限り無理ですからね。

 

それでも、過去の出来事に張ったラベルは未来に張り替えることができます。
このあたりは、この記事(“かもね(Maybe)…”のすすめ)で取り上げています。
目的論では、「今」の目的が結果に繋がっている、というように、「今」に強くフォーカスを当てています。
「過去」ではなく「今」つまり、今からの行動って、変えることができますからね。

 

そんな感じで、本当はこうしたいけどできない、という悩みって、誰にでも色々あると思います。
そういう時って目的論で考えてみると、実は、できないことによる「今」の自分へのメリットが存在したりします。
大体、傷つかない、損をしなくて済むという感じだと思います。
こんな時に「勇気」をもって踏み出そう、と背中を押すことが、「嫌われる勇気」の1つ目の主張です。

 

今回は、「原因論ではなく、目的論で考えてみよう」というお話でした。
まぁ、紹介したものの、そんな何でもかんでも目的論で「今の自分を変えよう!」ってのは疲れますよね。笑
ただ、過去のトラウマが、がんじがらめのように絡まったツタのようになっていて、それのせいで行動できなくなっていることがあれば、
一度、それって今の自分にどんな目的があるんだろう?って考えてみたらいいんじゃないかな、って思います。
そうしたら、貴方を動けなくするツタが、ふわっと消える、かもしれません。

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