物語という価値

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こんにちは、yukonshitaです。
先日、映画「ボヘミアン・ラプソディー」を観に行ってきました。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』最新予告編が世界同時解禁!

感想なんですが…シンプルに、とても良かったです。
最後の21分は、ライヴエイドという、20世紀最大のライブイベントにおけるQueenの演奏で締めくくられるのですが、
他の箇所が、ここを表現するための前座に思えるくらい、もう、最高でした。笑
天才フレディ・マーキュリーの光と闇の全てを巻き込んで、ステージの上で爆発する様に、心を動かされました。

 

さて、この映画のタイトルである「ボヘミアン・ラプソディー」ですが、
実は、フレディの存命中には、海外での売れ行きは好調ではなかったと言われています。(まぁ、それでもイギリス国内では大ヒットだったみたいですが笑)

 

これは劇中でも触れらているのですが、

・曲の全長は6分もあり、ラジオ番組(当時の情報の起点はラジオでした)に向いていない
・曲中にオペラパートがあるが、今時オペラを聞く人などいない

等の理由から、世間からあまり良い評価を得られていませんでした。

 

ではいつ、ボヘミアンラプソディーが世界的に有名になり、「英国史上最高のシングル曲」とまで言わせるようになったのかというと、
それはフレディの死後です。
伝説のロックバンド、Queenの天才リードボーカルである、フレディ・マーキュリーが遺した名作として、世間の人々を魅了しました。
ことアメリカに関しては、ボヘミアン・ラプソディの売り上げの半分は、彼の死後によるものだと言われています。

 

これはなぜなのかいうと、「ボヘミアンラプソディー」という曲に、「フレディ・マーキュリーの人生」という物語が乗っかったからです。
常識を覆す天才・孤独・不治の病…
全てを巻き込み、閃光のように駆けていった彼の人生という物語が「ボヘミアンラプソディー」に付加されたことで、
6分間のよく分からない曲→フレディ・マーキュリーの物語の曲
という、曲に対する人々の認識の転換が行われたからです。

 

ここでのポイントは、「ボヘミアン・ラプソディー」という曲自体は、彼の生死に関わらず、何一つ変わっていない、ということです。
ただ、曲にある背景、物語を人々が知ることで、曲の価値が向上した、ということになります。
このように、モノの価値を高めるためには、そのモノに物語を意識させることが重要である、ということができます。

 

これは実際にあった例なんですが、
東急ハンズで4000円程度で購入した、「ただのペンケース」が、ヤフオクで、なんとおよそ10倍の値段で売れた、というニュースがあります。
このときの商品説明欄を見てみましょう。

■商品の現状■

2年前交際していた女性へのプレゼント用に購入したものです。
当時彼女は事あるごとに「学園祭の実行委員だから忙しい」と言っていたため、学園祭が終わって会えたときに渡そうと考え、9月頃に購入しておきました。
それから1月も経たないうちに彼女は学園祭実行委員で仲良くなった他の男と浮気をし、自分にはメールにてその旨の報告がありました。
当時の私は荒れに荒れ、その勢いで近所のキックボクシングジムに入会しました。
失恋によるあまりの辛さに一時は自殺も考えましたが、2年間猛練習を積みながら研究室での研究にも死に物狂いで取り組み、まさに必死に生きてきました。
そして先日、この「必死に生きてきた経験」を面接で赤裸々に語ることで、以前の自分自身では考えられないような大企業に就職が内定しました。
年末には自身の人生初となるキックボクシングの試合が控えています。

学生生活最後の年ということで、2年間トラウマとなっていた彼女の思い出を振り切り、自分自身の新時代の幕開けの第一歩とするべく、今回出品を決断しました。

この商品には私が必死に生きてきた「意志力」、そして「憎悪や悲しみを優しさに変える力」が宿っています。
我が家で飼っていたハムスターも、商品の外箱に触れただけで充電したてのヒゲ剃りのように元気になっていました。
人生に悩んでいる。許せない人がいる。過去にとらわれている。そんな方々が前に踏み出す決断をするための助けとなれば幸いです。
外見上は本革の赤いペンケースです。一切開封していませんでしたので外見は非常に綺麗ですが、数多の戦場をくぐり抜けてきたベテラン海兵隊員のような頼もしさを感じます。これが「生きる力」なのでしょうか。

とても面白いです。特に文末、「何が言いたいんだ!」ってなります。笑
これってつまり、「ただのペンケース」に、「意志力・憎悪や悲しみを優しさに変える力」という、出品者の物語が付加された、ということになります。
本当に実話なのか?ということはさておき、笑
モノの背後にあるストーリーをデザインすることで、モノの価値を高めることができます。

 

この考え方、何に使えるの?という話なんですが、
これができるようになると、形のないもの、無形のものに価値を感じることができるようになります。
先ほど紹介したペンケースの例だと、きっと商品を買った人は「ストーリー」に価値を感じ、4万円を払っていると思ってて、
4000円のペンケースは、あくまでも「おまけ」なんです。
こうやって、「有形(モノ)」から「無形(ストーリー)」に価値を感じれるように意識がシフトすることで、
お金やモノといった、形あるものに執着しない、より高い人間性の考え方を身につけることができます。

 

というわけで今回は、「物語にはモノの価値を高める力がある」というお話をしました。
映画の話に戻るのですが、
「ボヘミアン・ラプソディー」では、フレディの光と闇が融合する「止揚」によって、
「ライヴエイド」での圧倒的なパフォーマンスが生まれ、人々を感動させます。
この、人が大きな力を生み出す瞬間である「止揚」について、いつかお話させていただけたら、と思います。

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