「寂しさ」というチカラ

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こんにちは、yukinoshitaです。
季節は秋ですね(もう、冬になりそうですが。笑)
秋と言えば、どこかに寂しさを感じる気持ち、「哀愁」「郷愁」になるのかな、と思います。
事実「秋の心」と書いて、「愁」ですからね。
寂しいって、一般的には「マイナス」っていうラベルが張られがちですが、
実は、とても力の高まっている状態なんです。
今回は、そんなお話をしたいと思います。

 

きっと古典を勉強したことがあれば、「あはれ」という言葉と出会ったことがあると思います。
現代語では説明するまでもなく、「かわいそう」という意味ですね。
それでは古語ではどういう意味だったのかというと、
「もの寂しく、心惹かれる。」という意味です。

 

つまり、昔の人々は「寂しい」という感情に対して、プラスのラベルを張っていたということになります。
他にも、
千利休の提案した「詫び寂び」の精神も、
「寂しい」に対し、美意識を以って解釈をしたものです。
このように古来から日本人は、「寂しさ」をプラスとして捉えてきました。

 

日本ではそうだったとして、
それでは海外ではどうなのでしょうか?
英語では、”I miss you”という言葉があります。
直訳すると、「私はあなたがいなくて寂しいです」になるんですが、
実はこの言葉、直訳しずらい言葉として有名なんです。

 

それは何故かというと、”miss”という言葉に、「愛」が隠れているからです。
「私はあなたに会えなくて寂しいです。(それだけ、貴方を愛しています)」という感じですね。
こういう「会えない、それでも、愛しています。」という感覚をもって、今一度
“I miss you” という言葉を聞くと、「美」を感じるんじゃないかな、って思います。

 

これらと同じように、秋の「寂しさ」もプラスに捉えてみましょう。

夏の終わり。
騒がしかった蝉の鳴き声は消え、見上げると茜色の空に鱗雲がかかっています。
日が暮れるのも早くなってきました。
紅葉した木々がより一層、「赤」を強く彩ります。
「早く、おうちに帰ってきなさい。」
聞きなれたこのフレーズは、誰の声でしょうか。
そんなことを考えていたら、ふと、頬を木枯らしがなぞります。

 

「なんだか、寂しいなぁ。」

 

この寂しさ、美しいって思いませんか?
こんな感じで、「寂しい」をマイナスじゃなく、プラスに捉えることができます。

 

でも冒頭でも言ったように、一般的には「寂しい」って、「マイナス」のラベルが張られています。
これって何故なのかというと、「過去の経験による執着」が紐づているからです。
またあの時期に戻りたいとか、分かれた彼氏・彼女に会いたいとか、そういうことです。
こういう「執着」が働いた時、人はツタに縛られたように動けなくなったり、
「寂しい」で空いた穴を、他の人からエネルギーを奪い、埋めようとします。
こういう状態が、いわゆる「マイナス」の寂しいです。

 

それでは、こういう時にどうすれば「プラス」に置き換えることができるのかというと、
こちらは過去の記事で紹介しています。笑
まぁ簡単に言うと、「過去の出来事の意味付けは、今後の行動によっていくらでも変わる」ということです。

 

時間は未来から過去に流れる、といった人がいます。
これはすごく端折った表現なので、「そんなわけないだろ、時計見ろ!」って誤解を受けがちですが、
意味付け、という意味の上では、確かにその通りだと思います。
「今自分に起きている出来事は、将来、レベルアップしている自分には必要な出来事だったんだ」
みたいな感じです。

 

「卒業」というイベントも、それに当たるのかなと思います。
もちろん卒業するときって、もうみんなに会えなくて寂しい、という感覚だと思いますが、
何年か後に思い返してみると、どんなことを考えるでしょうか?
サクラの花びら、春一番のような、清々しい寂しさであれば、それはプラスな寂しさですし、
「楽しかったあの頃に戻りたい…」という寂しさであれば、それはマイナスな寂しさです。

 

もし、そんなマイナスな寂しさを感じるのであれば、
是非とも、辛い現状を「かもね…」で済ましてみてください。笑
もしかしたら、楽しかった過去、辛い現状が一本の線のように繋がり、
未来の自分は、「あんな時期もあったなぁ」って、プラスに思えている、かもしれません。

 

というわけで今回は、「寂しいって実は、プラスなんだ」というお話をしました。
実際、こういう寂しさ感じる映画や歌って、好きな人が多いと思います。
簡単に言うとそういうことで、それが何故良いと思えるのかは、そこに「過去の経験による執着」がないからです。
だって、自分の話じゃないですからね。笑
だからこそ是非、「寂しい」に過去の執着を無くすことで、寂しいのエネルギーを感じれたらいいな、と思います。

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