自己重要感をみたすということ

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こんにちは、yukinoshitaです。
前の記事で、コミュニティ運営におけるマインドについて少し触れたと思いますが、
今回も、コミュニティ運営について、またお話ししたいと思います。

 

その記事の内容を軽くさらっておくと、
”底の人を救う”ことではなく、”やればやるだけ報酬を得られる”ことが平等であり、
そちらの方がコミュニティとして熱量が高くなる、と説明しました。

 

さてここで、
”やればやるだけ報酬を得られる”ということについてですが、
ここで言う報酬って何でしょうか?

 

きっと答えは「○○に合格すること」とか、「○○に成功すること」とか、
目標として掲げているものってあると思いますが、
更にその裏にあるものとして、「自己重要感を満たすこと」が存在すると、
私は思っています。

 

「自己重要感」というのは言い換えると、
「私はこのコミュニティに居ていいんだ!」
もしくは「私は居なくてはならない人物なんだ!」という感覚です。

 

この「自己重要感」を提供することこそ、
”士気の高い”コミュニティを作るうえで必要な大原則なのです。

 

これについては、デール・カーネギー氏の著作「人を動かす」で学ぶことができます。

『人を動かす』(ひとをうごかす、原題 : How to Win Friends and Influence People)は、デール・カーネギーの著書。1937年発売。日本語版の発売も1937年(昭和12年10月30日・創元社刊)。

この本、346ページあるんですが、主張していること大体、次の一文に帰着します。

人間関係の法則について、哲学者は数千年にわたって思索を続けてきた。そして、その思索の中から、ただ一つの教訓が生まれてきたのである。

(中略)

人間は、誰でも周囲の者に認めてもらいたいと願っている。自分の真価を認めてほしいのだ。小さいながらも、自分の世界では自分が重要な人物だと感じたいのだ。
見え透いたお世辞は聞きたくないが、心からの賞賛には飢えているのだ。

 

人と他の動物の大きな違いは、「自我の有無」だと言われています。
つまり、「自分が何者かであること」が、”人を人たらしめている”ただ一つの要素だということです。

 

じゃあこの自己重要感、具体的にどうやって提供するの?というと、
この本では「30の原則」として紹介してるのですが、まぁ大体は、
・心から褒めること
・本気で相手の立場に立ってものごとを考えること
・相手を立てること
この3つを念頭に置いてアクションを起こせ、っていうことです。笑

 

一つ、本の中から抜粋して、ケースを紹介したいと思います。

カリフォルニアのカーネギー・コースの講師ドナルド・ローランドは美術工芸も教えているが、工芸の初級の生徒クリスの話を次のように伝えている。
クリスは物静かで、内気な、自信のない、したがって目立たない男の子だった。私はこの初級クラスのほかに上級クラスも受け持っているが、上級クラスに進むことは、生徒にとって大きな誇りであった。

ある水曜日、クリスは自分の机で熱心に作品と取り組んでいた。彼の心の奥に燃え盛る情熱の火を見る思いがして、私は、強い感動を覚えた。

「クリス、どうだね、上級クラスに入れてあげようか?」
私の言葉を聞いたクリスの顔は見ものだった。14歳の恥ずかしがり屋の感激にあふれた顔!うれし涙を懸命にこられている様子だ。
「え!僕を?ローランド先生、僕にそんな力がありますか?」
「あるとも。君には十分それだけの実力があるよ」

それだけを言うのが精一杯だった。私の目にも涙があふれてきそうになったのだ。教室を出ていくクリスは、心なしか背丈が5センチ伸びたように思われ、私を見る目は輝き、声には自信が満ちていた。

「ありがとうございます、ローランド先生」

 

もしここで先生が「クリス、やっぱり初級クラスだからへたくそだね。笑」なんて言ってたら、
彼は自信を失い、工芸のクラスを辞めてしまっていたかもしれません。
そうじゃなくて、この例のような”自己重要感の提供”をすることで、
提示した本人も含めて、熱量の高いコミュニティを作ることができるのです。

 

というわけで今回は、「報酬として自己重要感を提供すること」がコミュニティ運営で大切だ、というお話をしました。

ただここで、一つだけとっても大事なことがあって、それは
「自己重要感」って、前の記事でも説明しました、”裏の輝き”になり得る「自己承認欲求」である、ということです。
つまり、「毒」でもあるという意識を持ってほしい、ということです。

 

居心地が良い場所を提示するだけ、というのは、人をコミュニティに縛り付けているだけに他なりません。
親鳥が雛鳥に”飛び方”を教えるように、「私のいる”ここ”にいることが貴方の全てじゃない」
と教えるところまでが、すごく!すごく!大事だと思います。
ここ、ほんとに伝えたいところなので、強調しました。笑

 

コミュニティを飛び出した人が、
特定の個人、居場所に執着することなく、そのコミュニティで得た知識を生かして、「本当の輝き」をもって「魂の成長」をする。
そしてそれがいつか、感謝であったり、新たな人との出会いであったり、何らかの形で返ってくる。
というここまでが、本当に人と人が「関わりあう」ということかな、と思っています。

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